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燃料を拾って動力にエネルギーを送り車両を前へ進める。さらには帆を張って風も利用し、時には水を使って火を消したり車両を修理したりと、忙しく働くといつの間にか時間が経っている。
冒険の行く先では様々な方法で行く先を阻まれるだろう。この世界に一体何があったのか、この車両は何故生み出されたのか。あなたのその目で確かめて欲しい。
ゲーム概要
タイトル | FAR:LONE SAILS |
ジャンル | アドベンチャー,アクション |
対応機種 | Steam,Switch,PS4,XboxOne |
開発元 | Okomotive |
Steam版発売日 | 2018年5月18日 |
Steam版価格 | \1,520円 |
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ストーリー
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かつて栄華を極めた文明が存在したが現在は人影の無い荒廃した終末の世界を舞台とした物語。
主人公は蒸気機関を動力とした車両を操縦し、海水が干上がった大地や文明が荒廃した廃墟などを巡り、冒険を進める。
作品内では背景を示す文章や表現は一切無く、主人公が何故冒険に出発するのか等の説明も明かされない。
ゲームの総合評価
面白さ
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冒険の間、旅のお供となる車両。車両は燃料が無くては前へ進まない。行く先に落ちている燃料を拾いエネルギーに変換し、それを元に車両は前へ進む。特に時間制限は無いのでのんびり進んでも良いし、効率重視で最高スピードを出す事を目指しても良い。
冒険の行く先では過去繁栄を極めた文明の痕跡が存在したり、新たなパーツを追加して車両をアップデートする事もできる。難易度はそれほど高く無いものの、謎解き要素も数多く用意されている。
車両を前に進めるだけでも楽しいのだが、時折現れる痕跡を発見し想像するだけでもっと発見したいと欲が生まれてくる。
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操作性
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基本的には車両の中で完結するゲームで、冒険の行く先では一時的に降りてギミックをクリアする必要がある。
冒険を進める事で車両をアップデートできるので、その度にギミックが増え、忙しくなってくる。ただその作業が思いのほか楽しく、時間を忘れてしまう事もしばしば。
ギミックを稼働させるには主人公自身がスイッチに触れて稼働させる必要がある為、場合によっては誤作動させてしまう事も。また車両内部は3層構造になっており、上下移動が若干行き来がし辛かったりする。
キーボードでも操作は可能だが、車両内を細かく行ったり来たりする必要がある為、コントローラーをおすすめする。
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グラフィック
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水彩画の様な背景に車両自体も絵に描いた様な質感で作られており、お世辞にもリアルさは皆無である。しかし、世界観には非常にマッチしており違和感無く楽しむことが可能な作品となっている。
全体的に黒と白が多く使われており、その他の赤や青、オレンジ等が非常に映えて見えてくる。コントローラーのLRを使用する事で車両の内部を詳細に観察したり、引きの絵にする事で車両の外装と背景のマッチを楽しむ事も可能だ。
色のコントラストやグラデーションが非常に美しい仕上がりとなっている。
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サウンド
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冒険の間のBGMには非常に拘りを感じる。冒頭にはBGM無しで開始されるのだが、冒険の途中でラジオを入手する事でBGMが流れ始める要素が盛り込まれており非常にオシャレに感じた。
また特に車両の機械音には拘っているのか、非常にリアルな効果音が冒険を盛り上げてくれる。それにより単純になりがちな燃料を拾う所からエンジンを稼働させるまでの工程が心地よく感じられる。
無駄な音楽が省かれ冒険の過程に適したサウンドが場を盛り上げてくれる。
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やり込み要素
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物語は横スクロール型で基本的には前へ進む事になる為、やり込み要素はかなり少ない。冒険の途中に特殊なアイテムを発見するような要素も無いし、よほど好きにならなければ2周、3周と繰り返して遊ぶ事も無いと思われる。
但し、全ての実績を解除するには最低でも4周する必要があり、大変なのはその程度である。
まとめ
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「ファー」は一言で言ってしまえばテキストが無く背景で物語を語る横スクロール型アドベンチャーだ。
もっと派手で爽快なアクションを楽しむゲームは沢山あるが、「ファー」はその不便さと雰囲気を楽しむゲームだと感じた。クリア時間も短く、飽き性の私でも一気にプレイ出来てしまった。飽きる前に物語が終わってしまうと言った感じだ。
操作自体は非常に単純でプレイヤーを選ぶ事も無いだろう。また謎解き要素は用意されているものの難易度が低く設定されており、謎解きが苦手な人にもおすすめできる。
リアルさを追求したゲームや難易度が高く、やり込み要素に溢れたゲームに疲れた時のオアシスとなるゲームになるはずだ。
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